イベント情報

【レポート&資料公開】ブロックチェーンフェスティバル 2019 in SAPPORO

2019年3月19日(火)、一般社団法人ブロックチェーン北海道イノベーションプログラム(BHIP)主催による北海道最大規模となるブロックチェーンセミナーイベント「ブロックチェーンフェスティバル 2019 in SAPPORO」を開催しました。

おかげさまで昨年に続いて2度目の開催となりましたが、会場を札幌市民交流プラザへと移し、また昨年とは違った雰囲気のブロックチェーンフェスティバルとなりました。ご来場いただいたすべての皆さまに、まずはこの場をお借りしお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。

当記事では、当日の模様をハイライトでお送りするとともに、各登壇者の資料や当日受け付けていましたリアルタイムコメントやライブ配信動画などもご案内しております。どうぞごゆっくりご覧ください。

<目次>

今年のテーマは?

ブロックチェーンフェスティバル 2019 in SAPPORO
~今と未来を絆ぐもの、ネクストブロックチェーン~
「ブロックチェーンの進化と可能性に迫る」

「2018年のブロックチェーン」と「2019年のブロックチェーン」。
たった1年の間に、ブロックチェーンにはどんな変化があったのか。
そして、私たちの生活のどんな部分で使われ始めているのか。
目まぐるしく進化し続けているブロックチェーン、次はどんな姿を現すのだろうか。
このイベントをきっかけに「自分だったら、ブロックチェーンと〇〇〇を掛け合わせてみたい」
というひらめきがきっと生まれるはず。

特別講演:地域の生き残りを賭け、今こそ独自トークンによるイノベーションを。(保田隆明氏)


最初のプログラムは特別講演として、神戸大学大学院 経営学研究科 准教授 保田 隆明氏に講演いただきました。

講演内容

講演内容としては、

  • 地域内のGDPを向上させるためにはどうすべきか?
  • 地域が外部から資金を調達するにはどんな手段があるか。「クラウドファンディング」や「ふるさと納税」と比較したときの「地域通貨」の優位性
  • 人口減少への対策として、「関係人口」を増加させる必要性がある(域外の利害関係者の巻き込み)
  • 過去の地域通貨は、コストの高さと流動性の低さで失敗に終わったが、スマホが普及したいま、ブロックチェーン型の地域通貨に有効性がある
  • 地域通貨を流通させるために、どんなインセンティブを用意すべきか(飛騨信用組合の「さるぼぼコイン」を実例として、その利用動向や課題などを解説)
  • ICOが活路を見出すには? 地域通貨でしか買えないプレミアムなモノやサービスを提供
  • 地域通貨 vs ICOの整理

について、約25分間にわたってお話いただきました。


実は保田氏の講演の冒頭では、客席の方へ挙手でアンケートをお願いしており、当フェスへは「地域活性化への興味」でいらっしゃった方がほぼ半数を占めていました。
その方々にとっては、まさにこれから地域活性への取り組みを行っていく上ですぐにでも役立つノウハウや実例がぎっしりと詰まった講演になっていたのではないかと思います。

資料の公開

自治体トークン、地域通貨、ICOによる地域活性化についての検討 資料を見る

パネルディスカッション1:組織の在り方をも変えるブロックチェーンの進化にどんな未来像を描くのか?


続いてのプログラムはパネルディスカッションです。今回のブロックチェーンフェスティバルでは、パネルディスカッションが2つ用意されており、それぞれに5名のゲストが登場。いずれのディスカッションも司会を務めるのはBHIP代表理事の坪井大輔氏です。

登壇者紹介

  • 砂山 広行氏 :TIS株式会社 エネルギービジネス企画営業部長
  • 深山 周作氏 :株式会社スマートバリュー
  • 岸上 順一氏 :室蘭工業大学 大学院教授
  • 三浦 一樹氏:北海道テレビ放送(HTB)クロスメディアコミュニケーションセンター
  • 蘇 有為氏 :株式会社INDETAIL Blockchain Team

ディスカッションされた内容

  • ブロックチェーンの限界は?
  • プライベート型とパブリック型は、今後それぞれどんな方向性へ進んでいくか?
  • ブロックチェーンの目的とは?プライベート・パブリックそれぞれの考え方

パブリック型とプライベート型については、各ゲストにより捉え方の違いが明確に現れ、議論も熱を帯びるものとなりました。

「SNS・ブラウザはパブリックで」「私はGAFAを崩したい」

スマートバリューの深山氏からは、「事業に対しては秘匿事項などを扱う以上プライベート型が望ましい。しかし、一方でブラウザやSNSはパブリックブロックチェーンであってほしい」。
また坪井氏からは「私はGAFAを崩したい」という刺激的な発言とともに、Facebookの情報漏洩に触れながら、中央集権でデータを集めることにほころびが出てきている今、大きい意味でのイノベーションに期待して「パブリックで行きたい」という持論も展開されました。

会場の質問に、生回答「教育関連での利用イメージは?」

ディスカッションの最後には、リアルタイムに寄せられていたコメントから質問をピックアップ。
「教育関連での利用イメージをきいてみたい」という質問には、室蘭工業大学の岸上教授から大学の卒業証明のトレーサビリティについてお話をいただきました。

大学が倒産すると、卒業証明がもらえなくなる?


少子化により、大学が倒産してしまう時代。もし、出身大学が倒産してしまった場合、その大学の卒業証明を発行してもらうことができなくなるという課題を抱えており、それをブロックチェーンで管理しようという議論が現在盛り上がっている、という話題を紹介。

応用次第では履歴書そのものもブロックチェーン化することができ、個人の「経歴のトレーサビリティ化が実現する」とのことで、すこしゾっとするような事例とともに、1つめのパネルディスカッションは終了いたしました。

資料の公開

砂山 広行氏 :TIS株式会社 エネルギービジネス企画営業部長 資料を見る
深山 周作氏 :株式会社スマートバリュー 資料を見る
岸上 順一氏 :室蘭工業大学 大学院教授 資料を見る
三浦 一樹氏:北海道テレビ放送(HTB)クロスメディアコミュニケーションセンター 資料を見る
蘇 有為氏 :株式会社INDETAIL Blockchain Team 資料を見る

パネルディスカッション2:地方経済の衰退をブロックチェーンでブロック!? 地域活性化とマーケティングへの活用方法とは?

登壇者紹介

  • 保田 隆明氏 :神戸大学大学院経営学研究科 准教授
  • 曽田 雄志氏 :A-bank北海道 代表理事/北海道教育大学岩見沢校 専任講師
  • 定居 美徳氏 :東川町 CFO/ISOU PROJECTエバンジェリスト
  • 渡辺 淳子氏 :一般社団法人 ニセコひらふエリアマネジメント(NHAM) 代表理事
  • 新川 卓矢氏 :サヴァナコンサルティング株式会社 コンサルタント

「すごいメンバーです」

司会の坪井氏からのこんな言葉で始まった2つめのパネルディスカッション。


その面々には、ミスターコンサドーレとして名を馳せた元コンサドーレ札幌GKの曽田雄志氏、一般社団法人ニセコひらふエリアマネジメント(NHAM)で代表理事を務める渡辺淳子氏など、いずれの方も何らかのコミュニティの形成に関与している、という共通点のもとにお集まりいただきました。

ディスカッションされた内容

  • ブロックチェーンが「コミュニティ」や「エコノミー」にどんな影響を与えるか
  • トークンを価値交換の「通貨」として捉えるか、それともマーケティング的な「ポイント」として捉えるか
  • 成功モデルを作るには難易度が高い。企画面・IT面それぞれで考えることが多い
  • コミュニティ内の個々のギャップを埋めるために必要なこと(所得格差、国籍の違いなど)
  • 各地域間の連携の必要性(中央集権ハブ 非中央集権について)


特に、トークンを「通貨」としてとらえるか、それとも「ポイント」としてとらえるかについては意見が分かれるところでしたが、どちらにしてもそもそもそれらを利用してもらうためには、定量化されていないインセンティブを用意する必要があるという点で意見は一致。

一定のポイントを貯めたり地域通貨を利用することで、たとえば「サッカーの試合の始球式に参加できる」や「ニセコのスキー場の朝イチのパウダーを滑ることができる」といったユニークなインセンティブのアイディアも生まれていました。

会場からの質問 「そもそも地域通貨にブロックチェーンは必要か」


このディスカッションでもリアルタイムコメントからの質問をピックアップ。
「そもそも、地域通貨にブロックチェーンは必要なんですかね?」という質問には、坪井氏からこんなたとえ話が述べられます。

  • 猫好きのコミュニティと犬好きのコミュニティの2つがあったとする
  • 猫も犬も好きな人は、どちらのコミュニティにも属する
  • そして、その人は両コミュニティ間をまたぐハブになる
  • そうすると、1つ1つのコミュニティが、ある1つの何かをきっかけにつながることになる
  • このつながりを実現するのが「ブロックチェーン」である

とし、各コミュニティで同じルールに基づいたトークンを形成するために、ブロックチェーンの必要性があると回答。「IR(総合型リゾート)においても、同じ通貨で国内の各IRを周れるような状態を作れれば、相乗効果が生まれますよね」というアイディアにもつながりました。

また、保田氏からも、地域間の連携について「非常に重要だ」とし、たとえば「ニセコと東川の独自の地域通貨があるとして、それらは交換できることによってより利便性が高まる」と説明。その管理においてもブロックチェーンは必要だろうと述べられました。

資料の公開

曽田 雄志氏 :A-bank北海道 代表理事/北海道教育大学岩見沢校 専任講師 資料を見る
定居 美徳氏 :東川町 CFO/ISOU PROJECTエバンジェリスト 資料を見る
渡辺 淳子氏 :一般社団法人 ニセコひらふエリアマネジメント(NHAM) 代表理事 資料を見る
新川 卓矢氏 :サヴァナコンサルティング株式会社 コンサルタント
(動画出展は苫小牧IR推進協議会様)
資料を見る
IR動画を見る

ライブ配信や当日のコメント

駆け足で振り返ってまいりましたが、当日の模様、少しは感じていただけたでしょうか。
当レポートではご紹介しきれないほど、盛りだくさんの内容となった今回のブロックチェーンフェスティバル。ライブ配信をアーカイブでもご覧いただけますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。また、リアルタイムに頂戴したコメントも閲覧可能です。

ライブ配信アーカイブ

BHIP(ブロックチェーン 北海道イノベーションプログラム) was LIVE
https://www.pscp.tv/w/1PlKQypOrNWKE

当日のリアルタイムコメント

パネルディスカッション1 (150件)
Sli.do 「#BCF1」
https://app2.sli.do/event/rmoa1ndp

パネルディスカッション2 (126件)
Sli.do 「#BCF2」
https://app.sli.do/event/08i0qvr6

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Blockchain Online 編集部
「北海道をブロックチェーン技術の集積地とし、ブロックチェーン技術を活用した新しいビジネスを創出する」をビジョンに掲げる一般社団法人ブロックチェーンイノベーションプログラム(BHIP)が本サイトを運営しています。 https://blockchain-jp.com/bhip

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