はじめに
Hyperledgerについてわかりやすくご紹介している「Hyperledger入門」シリーズ、前回の記事では「Hyperledger Project」についての簡単な説明と、2017年5月現在に活動が進められているブロックチェーンプラットフォーム
・fabric
・iroha
・Sawtooth
についてご紹介しました。
今回は、それぞれのプラットフォームにおいて、どのような開発環境が用意されているかをテーマにご紹介します。
fabricの開発環境について
現在、v1.0が最新環境として公開されており、
・Go(fabric-sdk-go)
・Java(fabric-sdk-java)
・Python(fabric-sdk-py)
・Node.js(fabric-sdk-node)
を利用したSDKが開発されています。
また、SDKとは別にIBM社が提供する「IBM Bluemix」というクラウドサービスも存在します。
※IBM Bluemixの詳細はこちらをご確認下さい。
さらにIBM社が提供するIDE「IBM DevOps Services」とBluemixを連携し、効率的な開発が可能です。
※IBM DevOpsの詳細はこちらをご確認下さい。
「IBM Bluemix」では、Blockchainサービス構築の為の各種インターフェイスが用意されており、クラウド上で容易にサービス構築が可能です。
無料トライアルアカウントも用意されていますので興味のある方は是非ご覧になってください。
irohaの開発環境について
SDK等は開発されていませんが、
OSSとして
・TypeScript(iroha-javascript)
・Scala(iroha-scala)
・Python(iroha-python)
・Swift(iroha-ios)
・Android (iroha-android)
を活用した各種ライブラリが現在公開されています。
OSSコミュニティの交流用にgitterも公開されています。
興味がある方は参加してみて下さい。
Sawtoothの開発環境について
現在、実験用途にしか利用を推奨されていないのですが、Pythonで開発されたcore(sawtooth-core)を公開しており、REST APIのサンプルやGo、JAVA等で開発されたSDKのサンプルも存在しています。
まとめ
「Hyperledger Project」のプラットフォームは現在進行形で開発が進められており、本日ご紹介した関連リンク先も随時更新されているものばかりです。
興味のある方は、定期的にご覧いただくことをおすすめ致します!
- Hyperledger入門 : Hyperledger(ハイパーレッジャー)の開発環境について - 2017年5月30日
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