ブロックチェーンのメリット

ブロックチェーン技術の適用が期待されるサービス

ブロックチェーンでつながる世界

ブロックチェーンをビジネスに活用するという観点で考えたときに、まず気になるのは「『ブロックチェーン』に関わるとどんなメリットがあるのだろうか?」ということでしょう。

『複製や改ざんされると困る唯一無二の情報』を安全にやりとりできる

・・・これではまだぼんやりとしていて、よくわかりませんね。
本記事ではブロックチェーン技術によって世の中がどのように変わるのかについて考えていきます。

あらゆる分野での適用の可能性がある

最初に言ってしまうと、ブロックチェーンはいまだに「このような目的や課題をこのように解決するものである」といったひとつの答えは出ていません。

今はまだ、それを使って何ができるか、みんなが模索している段階であるため、はっきりと「これに使いましょう!このように得をしますよ!」といった実例や情報は少ないのが現状です。

また、非エンジニアの方には、ブロックチェーンの技術が何を解決するのかを理解するのも少し難しく、「すごいと言っている人も、ダメだと言っている人も両方いて、可能性は感じるが実態はよくわからない」というビジネスマンの方が少なくないのではないでしょうか?

可能性の大きさと、一方で雲を掴むような実態のないわかりにくさは、「インターネットが誕生したとき」と同じようだと言われることもあります。

今や当たり前のように使っている「インターネット」や「Webサイト」も、誕生した時にその仕組みと利便性を誰もが理解できた訳ではありません。しかし、今やその言葉の意味や技術を理解していなくても、スマートフォンでニュースを見て、SNSで世界中の人とつながり、メールで書類のデータを送っています。

生活の一部として、なくてはならないインフラのひとつとして。

ブロックチェーンも、今後そのような技術のひとつになると言われています。

例えば「ブロックチェーン技術の適用が期待されるサービス」としては、次のようなジャンルがあります。

  • 決済
  • 為替/送金/貯蓄
  • 証券取引
  • bitcoin取引
  • ソーシャルバンキング
  • 海外送金
  • トレードファイナンス (貿易金融)
  • サプライチェーン
  • マーケットプレイス
  • ストレージ(データ保管など)
  • IoT
  • 市場予測/未来予測
  • 公共(投票など)
  • 医療(医療情報)
  • 認証(デジタルIDなど)
  • 資産管理(土地登記等の公証など)
  • 資金調達(クラウドファンディングなど)
  • 寄付
  • ポイント/リワード
  • シェアリング
  • コミュニケーション(SNSなど)
  • コンテンツ(ゲームなど)

引用:NTT DATA ブロックチェーンのビジネス応用

「ブロックチェーン」は、「Fintech」や「ビットコイン」とセットに語られることが多いので、金融系の情報なのかな?と思われがちですが、この例でわかるようにブロックチェーンの技術自体は金融に限定された技術ではありません。

現在のWebでできること。そして、できないこと。

現在のWebが実現しているのは、地球全体で「自由に」情報交換を行うことです。

しかし、「自由に」というのは裏返すと制限をかけることができないということでもあります。あらゆる情報はWebに公開した時点で複製して使用されるリスクが生じます。FLASHやコピーガードなどの技術を使って、複製やダウンロードを簡単にはできないようにしているメディアサイトなどもありますが、それらはあくまでも「複製しづらくしている」だけであり、「絶対に複製できない」という状態にはなっていません。

複製されたら困る情報は・・・Webに公開しないのが賢明で、それが現在のWebです。

そのため、複製されると困る唯一無二の情報・・・例えば「デジタルコンテンツ」などの知的財産、「お金」「契約書」をWeb上でほかの情報と同じようにやりとりすることは困難です。

例えば「デジタルデータの書籍」の場合

ebook
「デジタルデータの書籍」を購入した場合、紙とデジタルというデバイスの違いがあるとは言え、書籍を読むこと自体は「紙の書籍」と同じようにできます。

しかし、紙の書籍であれば、読み終わった本を友達に貸すことができます。貸している間は、あなたはその本を読むことはできませんが、不要になれば中古品として譲ったり贈ることもできます。

でもデジタルデータの書籍の場合、あなたが購入したのはあくまでも「非独占的な使用権」であり、購入時に払う金銭と引き換えに与えられる権利には「紙の書籍」を購入した時と比べて大きな差があります。

例えばその書籍のデータを、ほかの人に貸したり、譲渡することはできませんし、サービスの提供が中止されれば購入済みのコンテンツを一切使用できなくなる可能性だってあります。

つまり、紙の書籍の購入金額には「使用権」に加えて「所有権」が含まれますが、デジタルデータの書籍の場合は「所有権」はサービス提供者側にあります。

これは一概にサービス提供者がひどい!という話ではなく、現在のWebの仕組みでは「複製や改ざんを完全には防ぐことができないデジタルデータ」に、「物」と同じような所有権を与えることが困難だからそうする以外に提供方法がない、とも言えます。

そのような不便を含んでいるのが現在の「Web」サービスです。

そこにブロックチェーン技術を用いると、デジタルデータの書籍も複製や改ざんができなくなり、「物」と同じようにあなたのものとして所有し、貸したり譲渡することも可能になるかもしれません。

例えば「ECサイト」で買い物をする場合

shopping
ECサイトで買い物をし、「購入する」ボタンを押すと、決済代行会社→クレジットカード会社がその決済者を信用して良いですよと承認を行って初めて、支払いができます。クレジットカード会社が購入者の支払い能力を担保してくれる場合のみ、買い物ができます。もちろん、購入者がクレジットカードを持っていない場合はサービスを利用できません。

ほかの決済手段として「銀行振込」を選択した場合は、購入者は指定された銀行口座へお金を入金します。銀行が休みの時は営業時間までお金は届きませんし、振込手数料もかかります。

100円の商品を購入して200円の振込手数料を支払う、そんなナンセンスなことも起こりますが、購入者がお店へ現金を直接手渡しで届けない限り、何らかの決済代行手段を使わなければなりません。

これがブロックチェーン技術を活用すると、クレジットカードを持っていなくても、銀行口座を経由しなくても、購入先に対して直接対価を支払うことができるようになります。現金を直接手渡しで届けるのと同じように。

まとめ

ブロックチェーンはインターネット上で「唯一無二の情報を、唯一無二の状態のまま使用する」ことを可能にするものです。

「勝手にコピーして使われたり、改変されると困るな」そう思うデータを扱うサービスのすべてにおいて、ブロックチェーン技術の適用によりサービスの向上が期待できると言えます。

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Blockchain Online 編集部
北海道札幌市でゲームサービス事業とニアショア開発事業を展開している株式会社INDETAILが、ブロックチェーン技術者の育成支援とブロックチェーンの啓蒙を目的として本サイトを運営しています。 http://www.indetail.co.jp/

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