技術情報

Ethereum入門 – アカウントとマイニング

Ethereum

前回はEthereumの概要についてお話しましたが、今回はUbuntu上でEthereumの環境を構築し、マイニングを試してみたいと思います。

Ethereumのインストール

EthereumをPPAレポジトリからインストールするには、次のコマンドを実行します。

インストール完了後、geth コマンドを使用できるようになりますが、まずヘルプを確認してみます。


gethコマンドの書式とバージョン情報等を確認できますが、黄色で囲った枠内に注目してください。オプション –datadir の指定方法に関する箇所では、データベースとキーが /home/(user)/.ethereum ディレクトリに配置されることがわかります。また、今回はアカウントの作成とマイニングの実行に関連したコマンドを確認することが目的のため、–testnet オプションを指定して、検証用にあらかじめ準備されているテスト用のネットワークで動かすことにします。

gethアカウントの作成

gethアカウントを作成するには次のコマンドを使用します。


アカウントが作成されると同時に「9cc」から始まるアドレスも作成されました。アドレス情報は黄色枠内のディレクトリ /home/fuego/.ethereum/keystore に配置されるため、cat コマンドなどで参照すればいつでも確認できます。

gethの起動

gethを起動するには次のようにオプションを指定してgethコマンドを実行します。

カッコ内のネットワークIDとDirectoryの指定については、今回は下記の画面のように指定しましたが、IDについては基本的に好きな数字で構いません。


コマンド実行中のメッセージの黄色枠内に注目すると、ブロックチェーンデータの配置先が確認できます。その後、コマンド入力待ちのプロンプト「>」が表示されれば起動成功です。

送金用アカウントの作成

次にEtherの送金やコントラクトの実行で使用するアカウントを作成します。

カッコ内のpassphraseの箇所には、任意のパスワードを決めて指定してください。


作成後、 eth.accounts コマンドで表示される「0x」から始まる文字列がアカウントのアドレスです。複数個作成した場合は複数のアドレスが表示されます。

念のため、下記のコマンドで残高とブロック数を確認します。


マイニング実行前のため、残高およびブロック数はゼロです。
もしアカウントが複数個ある場合、eth.account[] の各括弧内の数字を例えば「1」で指定すると、2つめのアカウントの残高を確認できます。

マイニング


それではいよいよマイニングを実行します。
miner.start() コマンドでマイニングを開始できます。


ここでしばらく Generating DAG の処理が実行されますが、DAGはハッシュ計算で使用される1GBのデータファイルで、名前は「full」から始まり、実体は .ethash ディレクトリに配置されます。


そして miner.start() コマンドの実行から10分ほど経過した頃、コンソール上に、つるはしのマークが見えてきました。どうやらマイニングが始まったようです!


テストネットワークのため、マイニングし放題といったところですが、miner.stop() コマンドでマイニングを停止できます。ここで、現時点でのEtherを採掘量を確認するため、マイニング開始前に実行した残高確認用のコマンド ether.getBalance を実行してみます。


確かに残高が増えています。ものすごい桁数ですが、表示は「Wei」という単位であり、1Etherは10^18Weiのため、単位を変換すると140Etherとなります。

まとめ

今回はアカウントの作成とマイニングのコマンドを中心に説明しましたが、次回はさらに深く踏み込んでいきたいと考えています。また、Ethereumだけではなく、他ブロックチェーン技術などの技術検証についても実施する予定です。

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Blockchain Online 編集部
「北海道をブロックチェーン技術の集積地とし、ブロックチェーン技術を活用した新しいビジネスを創出する」をビジョンに掲げる一般社団法人ブロックチェーンイノベーションプログラム(BHIP)が本サイトを運営しています。 https://blockchain-jp.com/bhip

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