技術情報

DockerでHyperLedger Fabricの実行環境を構築する(v0.6.1向け)

Blockchain 技術情報

はじめまして。最近BlockChainを触り始めたlumberです。

BlockChainは各プラットフォーム毎に仕様が異なっていて、違いを見比べるだけでもおもしろいですね。

さて、今回はプラットフォームの一つであるHyperLedger Fabricの環境構築を行なってみたいと思います。

HyperLedger Fabricの環境構築を行なう方法はいくつかありますが、今回はローカルで簡単に構築できるDockerを使用します。

本記事の執筆時点(2017/3/24)でHyperLedger Fabricのv1.0がリリースされていますが、docker-hubのlatestはv0.6.1となっています。
以下の内容はv0.6.1向けの内容ですのでご注意ください。

準備

まずは、今回の環境構築で使用するDockerをインストールしてください。
Dockerは、Docker社が開発するオープンソースのコンテナー管理ソフトウェアです。

Dockerはこちらからダウンロードできます。

本記事ではMacにDocker for Macをインストールした環境を使用していますが、基本的にどのOSでも同じように進めることができます。

環境構築

それでは、HyperLedger Fabricの環境構築を行なっていきます。

HyperLedger FabricのDockerイメージ取得

まず始めに以下のコマンドを実行し、HyperLedger FabricのDockerイメージを取得します。

docker-composeファイルの作成

次に、先ほど取得したDockerイメージを使用してコンテナを作成、起動するためのdocker-composeファイルを用意します。

ローカルに、以下の内容でdocker-compose.ymlを作成してください。

HyperLedger Fabricの起動

最後に、作成したdocker-compose.ymlを使用してHyperLedger Fabricを起動します。

docker-compose.ymlを作成したディレクトリで以下のコマンドを実行してください。

コンテナが起動されたかどうか見てみましょう。

別のターミナルを開いて以下のコマンドを実行してみてください。

以下のようにmembersrvcとvp0の二つのコンテナが起動していれば、環境構築は終了です。

CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
a3730de12a08 hyperledger/fabric-peer “sh -c ‘sleep 5; p…” 19 seconds ago Up 18 seconds 0.0.0.0:7050-7052->7050-7052/tcp fabric_vp0_1
6d25eaebe22e hyperledger/fabric-membersrvc “membersrvc” 20 seconds ago Up 19 seconds fabric_membersrvc_1

動作確認

それでは、実際にHyperLedger Fabricにアクセスしてみましょう。

作成されたコンテナには、既に初期アカウントが登録されていますので、今回はそちらを使用してアカウント認証を行なってみます。

初期アカウントは以下のコマンドを実行すると参照することができます。

HyperLedger Fabricに標準で用意されているREST APIを使用して、アカウント「jim」の認証を行ないます。

実行結果として以下のレスポンスが返ってくれば、認証成功です。

{“OK”:”Login successful for user ‘jim’.”}

まとめ

このように、HyperLedger Fabricは簡単に環境構築ができるように作られています。

これを機に、HyperLedger Fabricを触ってみてはいかがでしょうか。

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lumber
データベースが好きな北の大地のエンジニアです。 新しい技術によく手を出しています。

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